【レースフォーカス】クアルタラロ、リヤタイヤの問題で後退するもチャンピオンシップのために得た8位/MotoGP第13戦

Discussion in 'News and Articles' started by Auto News, Sep 14, 2021 at 4:43 PM.

By Auto News on Sep 14, 2021 at 4:43 PM
  1. Auto News

    Auto News Moderator Staff Member

     MotoGP第13戦アラゴンGPでは、チャンピオンシップリーダーであるファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が表彰台を逃し、8位という結果に終わった。クアルタラロが後退した理由は何だったのか。
     
     そして、アラゴンGPからアプリリアライダーとしてレースに復帰したマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)は、アプリリアの印象をどう感じていたのだろうか。
     

    ■クアルタラロの後退はリヤタイヤが原因


     予選では3番グリッドを獲得したクアルタラロ。しかし、決勝レースについては楽観視していなかった。予選後の会見では「表彰台争いができればいいのだけど、難しいだろうと思う。できるだけいい結果でフィニッシュできるように頑張りたい」と述べていた。

     その決勝レースではスタート直後からポジションを落とす。クアルタラロはスタートが常に素晴らしいというわけではないが、今季は後退しても次第にポジションを回復していくレースをしばしば見せていた。しかし、このレースでは1周目で7番手に後退すると、そのまま9番手争いに飲み込まれていった。上位を走るライダーや、土曜日のフリー走行4回目のクアルタラロ自身のラップタイムと比べても明らかに遅いペースだった。
     
     クアルタラロは中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)やエネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)とポジション争いを展開し、最終的に8位でレースを終えている。

     後退した理由について、クアルタラロはレース後の取材の中で、リヤタイヤの問題だったことを明かした。なお、このレースではすべてのライダーがリヤにソフトタイヤを選択しており、ライダーによるコンパウンドの違いはなかった。
     
    「(午前中の)ウオームアップ・セッションを終えた時点では、表彰台争いを期待していた。フィーリングがよかったんだ。でも、レースでは序盤からリヤタイヤが正常に機能しなかったんだ」

    「今日は何かがおかしかった。何が起こったのかわからないんだ。よくチェックしないといけない。何かのせいにしたいわけではないんだ。ただ、1周目からレース終盤まで、変な感じだった。1周目からもうバイクを止められず、グリップもトラクションもなかった。15コーナーから1コーナーにかけて、僕は0.3から0.4秒をロスしていた。僕はコーナーでリカバリーしないといけないのに、オーバーテイクできないんだ」

     折しもこのアラゴンGPのレースウイーク中、9月11日には2021年シーズンのカレンダーが確定した。新型コロナウイルス感染症による状況を鑑み、延期されていたアルゼンチンGPが中止となり、全18戦のレース数が確定したのだ。つまり、このアラゴンGPを終えてチャンピオンシップは残り5戦ということになる。チャンピオンシップを戦う上で、終盤のポイントはさらに重要度を増していく。ただ、クアルタラロは今回の結果については悲観しておらず、むしろ想定の範囲内だと語る。

    「(今回のレースがチャンピオンシップにとって)ひどいレースだったとは思わないよ。起こりうることだ。僕はザクセンリンク(第8戦ドイツGP)からシルバーストン(第11戦イギリスGP)まで、ポイント差を広げている。優勝争いをしていて8位、9位ならがっかりしてしまうところだけれど、今日は1ポイントでも多く獲得するために戦って得た8位だ」

     チャンピオンシップでは、今回のレースウイナーとなったフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がランキング2番手に浮上したことも、あるいは幸いだったのかもしれない。その差は、残り5戦で53ポイントという状況だ。ともあれ、今季のクアルタラロの成績とともに、メンタル面の安定感を感じさせるコメントではないだろうか。チャンピオンシップ争いは佳境に入っていく。クアルタラロは残り5戦で、どのようなレース、チャンピオン獲得に向けた戦いを見せるのだろう。

    ■ビニャーレスが感じたアプリリアとヤマハの走らせ方の違い


     アラゴンGPでは、ビニャーレスがアプリリア機を駆ってコース上に舞い戻った。第10戦スティリアGPの決勝レース中に故意にレブリミットまでエンジンを回し、ヤマハから翌戦の出場停止を受けたビニャーレス。その後、ヤマハとの契約は終了。ビニャーレスは2022年からの移籍予定だったアプリリアから、アラゴンGP以降に参戦する機会を得た。8月21日、9月1日にはミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでアプリリアのバイクを走らせている。
     
     結果を見れば、ビニャーレスのそれは華々しいものではなかった。予選では19番手。決勝レースではトップから27.128秒差、このレースで4位だったチームメイトのアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)とは17.859秒差の18位だった。
     
     アラゴンGPはまだまだアプリリアのバイクへの順応、理解に終始していたという。ただ、今回はまず、ビニャーレスがアプリリアのバイクについて感じたところにフォーカスして触れたい。2015年に最高峰クラスデビューしたビニャーレスは、以来、直列4気筒のスズキ、ヤマハのバイクを走らせてきた。V型エンジンでMotoGPのレースウイークを走るのは初の経験となる。ビニャーレスは金曜日のセッション後、こうコメントしている。
     
    「全体的なフィーリングはいいよ。そして、かなり(ヤマハとは)違っている」

    「まだブレーキングが早い。それが主な問題だ。僕は違ったライディングスタイルに慣れているからなんだ。でもミサノで、かなり(アプリリアの乗り方に)近づいた。そしてアラゴンでもだんだん近くなっている。今のところ、最も異なる部分はブレーキングだ。加速面はいい。スライドもうまくコントロールしている。それは問題じゃない。これまで慣れている走り方とは違う(走りをしないといけない)からだ」

     アプリリアでは深いブレーキングが必要とされるとビニャーレスは言う。そして、やはりレース後も、改善点としてブレーキングエリアを挙げた。「コーナー進入でかなり改善の必要がある。(ヤマハの)乗り方に慣れているからだ。でも今、もう少し変えないといけない。まだそこについては自信が持てないんだ」
     
     ただ、レース全体としてはいい印象だったようだ。ビニャーレスは「これは大きな挑戦なんだ」と、レース後に語っていた。2021年シーズン、そして見据える2022年シーズンで、ビニャーレスの新たな挑戦はどのような道筋をたどり、どんな結果を生むのか。

    .
     

Comments

Discussion in 'News and Articles' started by Auto News, Sep 14, 2021 at 4:43 PM.

Share This Page